廃車にする前にやりたい愛車の供養
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大切な車を廃車にせざるを得ないとき、自分の手元から去ってゆく愛車との最後の別れの儀式として「供養」する、ということを考えたことはあるでしょうか?
人々が車に対し、今までの「ありがとう」を車に伝える理由やその方法をご紹介します。
なぜ廃車の前に供養をするの?
供養というと、誰か人が亡くなったときやペットが他界したときなどに行うものと考えるのが一般的です。私たちが「供養」と題してお葬式やお別れ会、偲ぶ会を繰り広げるのは、今は無き“魂”に対しての感謝の念と、いつまでも忘れないというメッセージを贈るためでしょう。
長年乗っていたのであれば愛情も深く、一緒に過ごした日々が多ければその分思い出すことも溢れるものですよね。人間や動物のように“命”があるというわけではありませんが、出かける際には自分の足となり目的地まで運んでくれた車にも、持ち主と共に過ごした想い出があるはずです。
廃車の供養は、走り続けてお疲れ様という慰労と私の元に来てくれてありがとうと感謝する気持ち、そして「さようなら」と別れを惜しむためにするのではないでしょうか。事故で破損してしまった車に対して、人の代わりに傷ついてしまった、それはすなわち乗っている人を守ってくれたという考えから感謝の気持ちを表す供養を行うこともあるでしょう。
愛車と初めて対面したときのことや、数ある台数の中から巡り会えた喜びを最後まで忘れないでいたいものです。
廃車の供養ってどんなことをするの?
供養する対象が車の場合には、具体的にはどんなことをしてあげたら良いのでしょうか。
まずは洗車をして磨き上げてあげましょう。外側だけでなく、室内もキレイに掃除したほうが気持ち良く送り出すことができます。
洗車が終わったら、ダッシュボードの上に白い紙を敷いて「御神酒」を用意します。お酒がないときは「お清め塩」でも良いです。御神酒は供えたあとすぐに片付けるのではなく、半日ほど時間をあけましょう。
可能であれば「祝詞」を上げても良いですし、前輪の前に「盛り塩」を行うのも廃車の“供養式”には適しているでしょう。
祝詞はなかなか一般の人には馴染み無く難しいということであれば、交通安全の祈願を受付している神社や寺院に一連の儀式をお願いする方法もあります。玉串奉奠(たまぐしほうてん)や焼香をし、車に付けていたお守りも焼納してくれて、中には供養の後に廃車の手続きを請け負ってくれるところもあるようなので、本格的に執り行いたい場合は神主や僧侶にお願いすると良いかもしれません。
自分で供養するときも誰かに依頼して行うときも、大事なのはやはり車の持ち主の気持ちを愛車に届けることです。
供養に必要な料金はどれくらい?
車の供養をするのにかかる費用はどれくらいなのでしょうか。自分で供養をする場合と、神社や寺院のプロに任せるときでは必要なお金も異なります。
まず自分で供養をするなら、必要なのは紙やお酒、塩ですから、廃車のためにわざわざ用意しなくても既に家庭にあることが多いですよね。300mlのお酒であれば300円~500円台で、1.8lのものだと数千円かかります。
準備するものがあらかじめ揃っているときには、手軽で費用もかからず供養できるので個人で行うほうが良いでしょう。
神主や僧侶に頼む場合は、各依頼先ごとに廃車供養の料金設定が違うため、日頃お世話になっている菩薩寺やお参りしている神社があるなら一度相談してみてはいかがでしょうか。一概には言えませんが、5000円が供養の相場で、2万円以内には収まると考えて良いでしょう。
場所によっては廃車の代行をしてくれるところもありますが、廃車の手続き代が込みの料金設定なのか確認する必要があるので注意です。車を持ち込めないときは、廃車が安置されている場所に来てくれることがあるようですが、その際にかかる料金も確認しておくと良いでしょう。
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