廃車買取業者が廃車を買う4つの理由!買い取った車はどうなるか
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かつては走行距離が10万キロを越え、見た目もボロボロの車は、解体業者に持ち込んで処分してもらうしかありませんでした。
しかし、最近は廃車専門の買取業者が増えています。こういった業者は一体どのようにして利益を得ているのでしょうか?
廃車買取のシステムについてご説明します。
廃車買取業者が廃車寸前の車を買う理由①海外市場への輸出
日本国内では廃車寸前の車でも、海外市場で日本車は「故障しにくく、長く乗れる車」としてのイメージが強く、中古車でも多くの需要があります。
そのため、海外へ輸出して収益を得ることを目的に、廃車買取業車は廃車寸前の車を購入します。
日本車は、その耐久性と品質の高さで世界的に評価されており、とくに新興国や途上国での人気が根強いのが特徴です。
日本国内では、一般的に10年を超えた車や10万kmを超えた車は廃車の対象とされがちですが、海外ではまだ十分に利用可能と見なされることが多いため、日本では価値が落ちた車でも海外では高値で取引されることがあります。
そのため、廃車買取業者の中には、こうした海外市場に向けた販路を持っている業者が存在します。
車を海外市場に輸出する際には、車種や状態によって査定額が異なります。
輸出できる車であれば、一般的な廃車よりも高値で買い取られる可能性が高いため、廃車を依頼する際には買取業者が海外販路を持っているか確認しましょう。
廃車買取業者が廃車寸前の車を買う理由②中古パーツとして再利用
見た目がボロボロの車両でも車の構成部品の中には壊れていない部品が多く残っていることがあります。廃車買取業者は、それらを再利用することを目的に廃車寸前の車を買い取ります。
例えば、エンジンや電装品、エアコンのコンプレッサー、ドアなどは、状態が良ければ高額な中古部品として取引されることも珍しくありません。
このような部品は、他の車両の修理や補修に利用されることが多く、消費者にとっても手頃な価格で入手できるため、需要が高いのが特徴です。
とくに、故障することが多い電装品やエアコン関連のパーツは、新たに購入するよりもリビルト品や中古品で補うほうが、修理業者も個人の顧客もコストを抑えられます。
このように、廃車買取業者は車の状態にかかわらず使えるパーツを再利用するために買い取り、車の修理に役立つ部品として再販するのです。
廃車買取業者が廃車寸前の車を買う理由③鉄資源としてリサイクル販売
廃車寸前の車が買い取られる理由には、車体や部品に含まれる鉄資源をリサイクルして販売する目的も含まれています。
廃車になった車でもその車に使われている鉄には一定の価値があり、これを再利用することで業者は利益を得られます。
鉄は世界中で広く利用されている金属です。さらに、車に使用されている鉄はすでに精製されているため、スクラップとして販売する際には比較的高い価値がつくのがポイントです。
例えば、車1台から得られる鉄スクラップの価格は、2万円から3万円程度が相場です。
車の状態や大きさ、鉄の含有量などによって異なりますが、廃車買取業者にとって鉄資源のリサイクルは重要な収益源の一つとなっています。
さらに、2005年に施行された自動車リサイクル法により、車をスクラップにして鉄資源として再利用することが義務付けられています。
自動車リサイクル法は、廃棄物を減らし、資源を無駄なく利用するために制定されたもので、車が廃車になってもその鉄資源はリサイクルされる仕組みが整っています。
この法律のもと、廃車買取業者は古い車や事故車、動かなくなった車でも引き取って解体し、鉄資源を回収してリサイクル市場での販売が可能となりました。
廃車買取業者が廃車寸前の車を買う理由④修理後の再販
国内の中古車市場で需要がある車両は、修理後に再販売されることがあります。
廃車と見なされる車でも、少しの修理やメンテナンスで再び市場に出せる可能性があるため、廃車買取業者は積極的に買い取りを行っています。
とくに、人気のある車種や希少モデルの場合、多少の修理が必要であっても、中古車としての需要が高いため、再販売を前提に買い取られるケースも珍しくありません。
国内の中古車市場では、走行距離が10万kmを超えた車でも、メンテナンスが行き届いていれば20万km近くまで十分に走行可能であると見なされることもあります。
修理後の再販は、自社で修理やメンテナンスを行うノウハウを持つ業者や、提携する中古車販売業者との販路を持つ業者にとって、比較的利益が高い取引です。
部品取りや鉄資源としての利用に比べて、修理後に再び中古車として販売するほうが高値で取引できるため、この手法を取る業者が増えています。
また、車の状態が悪くても、走行距離が比較的短い車や、特定のブランドやグレードの車は、修理後の再販売を前提に高値で取引されることが多い傾向です。
そのため、所有者が手放す時に予想以上の買取価格が提示される場合もあります。
さらに、廃車を検討している車両でも、オイル交換や部品交換など、定期的なメンテナンスがされている車は修理のコストが抑えられるため、再販の対象として見なされやすくなります。
廃車を買取に出すメリット
車を廃車にするには陸運局で廃車手続きを行う必要があります。これが意外と手間がかかるのです。
まず、車に2度と乗らないのであれば、解体業者に依頼して車を解体する必要があります。そして、その後で廃車手続きに行くわけですが、陸運局は土日が休みです。
つまり、サラリーマンでも平日に時間を作る必要があります。さらに、保険会社に行き、自動車保険の解約手続きを行わなければなりません。
しかし、廃車買取業者に依頼すればこれをすべて代行してくれます。しかも、たいていの場合は無料です。
販売店のディーラーに依頼しても、廃車手続きは代行してくれますが、手数料を取られるケースがほとんどです。
なぜかというと、ディーラーは基本的に廃車のリサイクルを考えていないからです。
逆に、廃車買取業者にとって廃車は金のなる木ですから、廃車手続きを無料で引き受けてもそれを手に入れたいと考えます。
しかも、業者がその車に大きな価値を見出せば、見た目がボロボロの車でも査定額が何万円にもなる可能性さえあります。
こうして比較して見ると、自分で廃車手続きを行うよりも、廃車買取業者に依頼する方が、遥かに大きなメリットがある事実が分かります。
廃車買取の相場
廃車を専門業者に買取ってもらおうと考えた時、一番気になるのは買取価格の相場ではないでしょうか。
ただ、これは一概に何円程度と決めることができないのが現状です。
なぜなら、車の価値は車の種類やその時々の市場の状況によって変わってくるからです。
例えば、北京オリンピックの開催された2008年頃には鉄の値段が高騰しており、スクラップ同然の軽自動車でも数万円の価値がありましたが、現在では数千円程度に過ぎません。
相場が分からないとなると、今度はどうしたら自分の車を高く査定してもらえるかということが気になると思います。
廃車買取の際に最も重要視されるポイントは、メンテナンスがきちんとされ、大切に扱われているかどうかです。
車は、たとえ5万キロ程度しか走っていなくても、乱雑に扱えばすぐにガタがきます。逆に、メンテナンスを怠らずに丁寧に扱っていれば、相当な歳月を問題なく走り続けるものです。
そして、そういう車であれば、走行距離が多くても海外で販売すれば、喜んで買ってくれる人がいます。
走行距離が10万キロを越えているから値段はつかないだろうと思っていた車でも10万円、20万円の査定額が出るケースがあるのです。
また、輸出した車が高く売れるかどうかは、輸出ルートによっても違うので、そのルートを数多くもっている業者ほど、査定額が高くなる傾向にあります。
さらに、自動車本体に査定額がつかなくても、パーツの販売で出る利益を考慮して、買取手続きの代行サービスを込みにして0円以上で引き取ってくれる業者もあります。
一口に「廃車買取業者」と言っても、業者ごとに異なる強みを持っているので、どの業者のサービス内容が自分の愛車にマッチしているのか事前に確認してみましょう。
廃車買取は車選びドットコムに相談しよう
廃車買取を検討している場合は、廃車買取業者が廃車寸前の車を買う理由や廃車を買取に出すメリット、廃車買取の相場を踏まえたうえで、専門業者に相談する必要があります。
「車選びドットコムの廃車買取」では、サイト内でメーカーと車種を選ぶだけで車両の買取相場が分かるため、廃車買取の相場を確認できます。
また、「車選びドットコムの廃車買取」は業界での実績が豊富で無料で査定が可能です。廃車寸前の車でも適正な査定を行い、車の状態に応じた最適な買取方法を提案できます。
廃車買取に迷った際は、ぜひ「車選びドットコムの廃車買取」に相談してみてください。
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